照明で彩る伝統工芸、五郎田正則の「ジュンノテーブル」

東京・渋谷の新空間、光と籐のハーモニー

日本の伝統素材「籐」を用い、独自の照明技術で空間に新たな命を吹き込んだレストラン「ジュンノテーブル」。デザイナー五郎田正則が、伝統と革新を融合させたインテリアで注目を集めています。

「ジュンノテーブル」は、伝統的な籐の技術を現代的な空間に落とし込んだことで知られています。壁や床は漆喰で仕上げられ、オーク材を使用した家具が丁寧に配置されています。特にソファ席に設けられた籐のパーティションは、内側からの光が美しく漏れ出し、空間を柔らかく包み込むデザインとなっています。

この籐は、1926年創業の広島の専門店で熟練の職人によって手作りされたもので、伝統工芸の真髄を感じさせます。五郎田氏は、籐の編み目から漏れる光と、真鍮のフレームに反射する光の美しさを引き出すことに成功しました。

照明の魔法は、籐と光源との距離を細かく調整することで実現されています。光のバランスが重要で、強すぎると眩しすぎる効果を生み出し、弱すぎると籐の美しさを効果的に表現できません。

2024年1月に東京・渋谷でオープンしたこのレストランは、すでに多くの来客で賑わっています。五郎田氏のデザインは、A'インテリアスペース、リテールおよびエキシビションデザインアワード2024でブロンズを受賞しました。

この賞は、経験と創造性を証明する優れたデザインに授与され、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れた作品で、技術的および創造的なスキルが高く評価され、生活の質の向上に貢献し、より良い世界を作ることに寄与しています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Masanori Goto
画像クレジット: Copyright Masanori Goto Photo Shunichi Koyama
プロジェクトチームのメンバー: Masanori Goto
プロジェクト名: Junno's Table
プロジェクトのクライアント: Junno's Table


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Junno's Table IMG #5
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